青梅市天ケ瀬町の鴻井紀夫さんが研師として開業して3カ月がたった。屋号「いずも」(TEL080-5977-9236)として青梅市内の商店の店先などで、切れ味の悪くなった包丁などを研ぐ依頼に対応している。
鴻井さんは大学卒業後、遊園地で働いていた。もともと、分の身一つで事業をやりたいとの思いを持っていた。「何をしようか考えていると、包丁なら各家庭に必ずあり、包丁を研いでほしいという需要は時代にかかわらず一定数あるのでは」という結論に至ったという。
思い立つと早速、台東区浅草にある東京研磨マイスター学院に通い、350時間~400時間の講習を受けた。「刃のばらつきと持ちが、素人が研ぐのと研師が研ぐのでは全く違う。ぜひ任せてほしい」と呼び掛ける。
開業以来、顔見知りの客などが徐々に増えてきた。「まずは、市内でおなじみの研師になることが目標」と話す。
料金は1本1,000円~。新品の包丁も扱っている。