JR福生駅東口近くに昨年12月、創作和食店「ごしま」(福生市本町、TEL042-530-5079)がオープンした。
店主は五島英明さん・もえさん夫妻。英明さんは「自分の力で世の役に立てる仕事を」と料理人を志した。市内で定食店を営み、道場六三郎さんの弟子である田中達也さんの下、料理の腕を磨き念願の独立を果たした。「生命の根幹は食べ物」と食材には徹底的にこだわる。もえさんは利き酒師の資格を持ち、新種が多く出る現在は週に1度、全国から「厳選した希少なもの」から銘酒といわれる酒までを仕入れる。
料理に使う食材は、農薬、化学肥料を使わない合いガモ農法の「庄内産コシヒカリの玄米」をはじめ、非遺伝子組み換えの生きた丸粒トウモロコシを農場でひき割り、新鮮な餌を与えた丹波・奥里の安心・安全な「やまぶき卵」、北海道の大自然に生息する、天然の植物を餌に育った「蝦夷シカ」、鈴木農園(立川市)や、その弟子の中居さんの自然栽培の無農薬野菜を主に使用。調味料の、みそやしょうゆ、みりんも全て天然醸造のものと徹底する。
人気のメニューは「天然エゾシカのたたき」(890円)や「天然エゾシカと安心野菜の鍋」(880円)。こだわった玄米と卵の「卵かけごはん」(550円)もリピーターが多い。「今ある日本酒では奈良県の風の森がお薦め」ともえさん。ランチは、仕入れや季節によって変わる天然の魚にこだわった焼き魚の定食を求める声が多いという。五島さん夫婦は「当店のおいしい『健康』を、ぜひ一度お召し上がり下さい」と笑顔で話す。
営業時間は11時30分~14時、17時~23時。木曜定休。