世界最高峰の音楽の祭典「第57回グラミー賞」で、青梅市出身のバイオリニスト大倉めぐみさんが参加したバンドのアルバム「Second Half(セコンドハーフ)」がラテン・ ジャズ部門にノミネートされた。
バンドはニューヨークでジャズ・ピアニストとして活躍するアルゼンチン人のエミリオ・ソラさんがリーダーを務め、アルバムはジャズとタンゴを融合させたエクスペリメンタル(先駆者的)な展開も聞かせる好盤と高い評価を受けてきた。
大倉さんは桐朋学園高校を経て、ジュリアード音楽院の修士課程を修了。その後はクラシックの世界にとどまらず、ジャズ、ポップスなどさまざまなジャンルで活動。作曲を手掛けた舞踊劇「夕鶴」がニューヨークタイムスで高い評価を得た。4年前からソラさんが率いるバンドに参加。磨き抜かれたテクニックと感性で、バンドの中心メンバーとして活躍している。
ノミネートの報に父親の大倉十彌也さんは「わが家に隕石(いんせき)が落ちた気持ち。有名なステイプルズセンター(授賞式会場)に娘が立つのは光栄。妻と長男と一緒に駆け付けるつもり」と話した。
今年のグラミー賞は、ビヨンセさんやサム・スミスさんらが最多の6部門にノミネートされるなど話題も豊富。日本人では、阿曽沼和彦さんがプロデュースし、AIさんや青山テルマさんらが参加したアルバムがノミネートされている。
授賞式は2月8日(日本時間9日)にロサンゼルスで行われる。