文豪・吉川英治の妻の店として知られる菓子処「紅梅苑」が11月1日、「あおうめ(青梅)ソフトクリーム」を発売した。
販売前の先月26日に同店で試食会を開き、家政学院生や報道関係者など約30人が商品開発の経緯を聞き試食した。原料の牛乳は地元多摩産の東京牛乳。シロップは青梅原産で群馬県育ちの「梅郷」梅を使っている。
試食した人は「濃厚なミルククリームと梅の酸味がうまく馴染(なじ)んでいる」「ミルクが濃厚でおいしい」「後味がさっぱりしてさわやか」「緑の色が青梅のイメージに合っている」など口々に感想を述べた。
店主の鈴木さん(40)は「梅の里再生を目標に知恵を絞って、あおうめソフトに行き着いた。青梅の新名物として定着させたい」と意欲を見せた。売り上げの一部は梅の里再生へ寄付するという。