青梅の和菓子店「小山製菓」(青梅市大門、TEL 0428-31-2700)が毎月15日、「ご縁の日」として行っている取り組みが話題を集めている。
同店二代目の小山洋一さんは修業のため、20歳の時、単身石川県を訪れ和菓子店に飛び込んだ。4年にわたる修業をしていた折、父親が倒れ他界。小山さんは18年前、先代が42年前、おけ一つで酒まんじゅう作りを始めた同店を受け継いだ。「一緒に仕事をしたことがなかったので、右も左もわからなかった」と小山さん。同店と共に、父親の「人とのご縁を大切にする思いを受け継いだ」という。
「ご縁の日」は6年前から始めた。当日は、100円の酒まんじゅうや80円のみたらし団子を50円に、400円の赤飯を150円にするなど、「ご縁」にかけた価格で商品を販売する。「自分たちの思いを込めた和菓子。ぜひ一度味わってほしい」
本業以外でも、異業種の知人と交流の場を立ち上げたりイベントを開いたりするなど、人と人とをつなぐ企画に積極的に取り組む小山さん。「『縁』や『和』という言葉が大好き。僕にとって父が亡くなったことが一番勉強になった」と話す。
営業時間は9時~17時。月曜定休。