青梅市成木農業者振興会がこのほど、地元で試験的に栽培を行っているブドウの収穫を行った。糖度も十分なブドウが出来上がり、来年以降の本格栽培に向け自信を深めた。
同振興会は2年前から、姉妹都市のドイツ・ボッパルト市から贈られた友好ブドウの栽培に取り組んでいる。リースリングとロメオの約50本の苗木が元気に育ち収穫を迎えた。
竹内俊夫青梅市長との懇談の席で、「成木でブドウを作りたい」と同市長から提言され、3年前の同振興会の総会で栽培を決定。ドイツから苗木を取り寄せ栽培が始まった。
同振興会代表の野口米吉さん(80)や武藤英司さん(70)らが中心となって甲州市などを視察し、棚作りや剪定(せんてい)、消毒、施肥など栽培手法を研究。作業には毎回多くの会員が参加。挿し木で苗木を増やし、苗の植え込み、芽やつるの剪定、ブドウ棚の修正などを行ってきた。
収穫したブドウは糖度が19度あり、甘く香りもいい。会員たちは「この畑は日照、風通し共に申し分ない。来年以降、収穫量を増やしていきたい」と意欲を見せている。