学生記者でつくる「西多摩Style Crew(スタイルクルー)」のスタートから半年間の取り組みを伝える発表会が1月22日、日本航空大学校東京青梅キャンパス(青梅市長淵2)で開催された。同クルーメンバーの同大学校の学生5人が、行政・企業・団体などを取材し、メディアで情報発信した成果を発表した。学生や教職員ら300人ほどが参加した。
同クルーは、同大学校と西多摩エリアのフリーペーパー「街プレ」・ローカルニュースサイト「西多摩経済新聞」との共同事業として実施。同大学校学友会を中心に学生記者を募り、1期生として6人が参加している。
学生たちはこれまで西多摩8市町村の首長、地域の3つのJAの組合長をはじめ、産業祭、企業イベント、飲食店などを取材。医療・福祉、自然・文化、教育、農業、モビリティー、スポーツ、SDGsなどのCSV(共有価値の創造)テーマに沿って記事をまとめ、社会課題の解決や共通価値の創造につながる情報発信に取り組んできた。
発表では、吉留佐奈さん(1年)が西多摩各市町村、村上大瑚さん(3年)が西多摩地域のJA、村上昇聖さん(4年)が地域の経営者セミナー、比留間凰介さん(1年)が奥多摩町の飲食店「卵道」、高橋郁史さん(1年)が青梅市などの産業祭や工房「アトリエ Kiki」の取材体験を報告。それぞれCSVテーマに沿って取材先の取り組みを紹介し、どんな学びがあったかを学生らしい視点でまとめた。
このうち西多摩8市町村の首長を取材した吉留さんは、CSVテーマとして地域福祉、社会課題解決の観点から各市町村が行っている福祉施策や住民支援体制を取り上げ、「生活の質を高め、地域に根ざした支援を続けることで、安心して暮らせる社会を目指している」と報告。「どの市町村でも地域の特性を生かしながら、住民の暮らしを支える取り組みが行われているということ。医療や福祉、教育、生活環境の整備など、私たちの生活に身近な分野を中心に安心して暮らせるまちづくりが進められていると感じた」とした。
さらに、「住民の安全性や暮らしの利便性が高まり、地域全体の生活の質が向上していると感じた。地域資源への理解が深まることで地域への誇りや愛着が育ち、持続可能な地域経済にもつながっていると考えた。さらに、住民同士や地域内外の交流が活発になり、新しいつながりや協働が生まれている点も大きい」と指摘した。
発表では制作した紙面や、リール動画なども紹介した。
学生たちと共に最前列では日本航空高校石川校の浅川正人校長、同大学校の埜口裕之学長、宮田雅美副学長、羽田勇也副学長らが熱心に耳を傾けた。来賓として取材先である卵道の河村周平社長、ダイハツ東京販売の阿部周平理事の姿もあった。
発表に先立ち、同クルーの事務局を担うバリューアップ・ジャパン(青梅市)代表理事の樋口昭久さんは「西多摩を面白く元気にしよう、課題や価値を共有してもらい地域を盛り上げていこうと始まった事業。日本航空学園と共に進めており、学生たちの学びを教職員の皆さんがしっかり支えてくれている」と感謝を述べ、「事業の拡大・充実を図る中で間もなく2期生がスタートする」と報告した。
日本航空学園の梅澤重雄理事長は「青梅に移転して最初に感じたのは地域が協力的でPBL(課題解決型学習)やCSVに取り組みやすい所だということ。西多摩 Style Crewのような取り組みを通し、地域との関係を大切にし、今後も交流を積極的に進めたい」と呼びかけた。