日本航空高校石川校ウイングダンスカンパニーの卒業公演が1月25日、避難先の明星大学青梅キャンパス(青梅市長淵2)で開催された。3年生11人と講師陣を含め総勢50人がオリジナルミュージカル「パパの誕生日」を披露した。
3年間の集大成となる卒業公演はアリーナで行われ、生徒、保護者、地域住民ら600人余りが観賞した。
作品は、不慮の事故で幼い娘たちを残して天国で行った父親が、パパであることを家族に知らせないことを条件に期間限定で家族の元に帰るもの。天使たちが監視役として随行するが、パパであることがばれてしまうというストーリーのファンスティックミュージカル。
この1カ月間集中的に練習を積んだ生徒たちは講師陣の指摘を全身で受け止め、作品を完成させたという。天使のミカエル役の豊田万葉さん、娘・真冬役の沖崎愛生さんら全出演者が全力でダンスと歌声を披露。脇役を同カンパニー顧問でミュージカル俳優の山本真広さん、中島康宏さんらが固め、観客にミュージカルの醍醐味(だいごみ)を届けた。
脚本、演出、振り付け、作詞を手がけた同カンパニー芸術監督の相良まみさんは「愛と命をテーマに、互いに思いやり生きていくことの大切さを伝えた作品。生徒たちは魂のつながりをしっかり表現してくれた」と評価した。
3年生たちは1年の2学期まで能登空港キャンパスで学業と部活動に打ち込んだ。2024年1月1日の能登大地震で生活が一変。4月から青梅市に避難した。
混乱も不安もあったが、明るく前向きな生徒たちは、温かく迎えてくれた地域の人たちとすぐに打ち解け、ダンスを通し交流。2025年度は20を大きく超えるイベントに出演。2月15日の第58回青梅マラソン開会式にもゲスト出演が決まっている。
会場で見守った梅澤重雄理事長は「ウイングダンスカンパニーで学ぶことは、明るい笑顔、優しさ、おしゃれなセンス、元気、一生懸命、健康など幅広い。生徒たちは大きく成長した」とたたえた。
演じきった笑顔の豊田さんは、教職員やウイングダンスカンパニー指導者、仲間に感謝を示し、「日々笑顔と多くの学びをくださった」と梅澤理事長に感謝の花束を贈った。