青梅署は「冬の東京交通安全キャンペーン」期間中の12月3日、成木保育園(青梅市成木)の園児に横断歩道の渡り方を指導した。指導は同園前の横断歩道を使い、実地訓練として行われた。
同保育園前の成木街道は砕石運搬のトラックの通行が多く、飯能市へ抜ける商用車も多い。同署では毎年、同園に出向き安全教室を開いているが、実地訓練は初めてとなった。
当日は薫田亨交通課長ら署員10人が担当。園児らに「車が来ていないか? 車が止まったか? 渡っているときも車が来ないか?の3つのチェックを行ってください」と呼びかけ、実際に手を大きく上げて横断した。
園児や署員、ピーポ君の姿を見た運転手らはスピードを緩めて停止。渡り終わるのを確認して通行して行った。歩道沿いに掲出された「いつも安全運転をありがとう」の横断幕や「スピードを落としてね!」などのパネルを持った園児に笑顔を返す運転手も目立った。
74人の園児を預かる川窪公夫園長は「園児にとって交通安全の大切さを知るいい機会になった。署員の皆さん、安全運転を心がける運転手の皆さんに感謝している」と話す。
同署管内では今年、3000件に近い交通事故が発生している。このうち1割ほどが人身事故で、死亡事故も2件あった。