青梅市とあきる野市を拠点とする国内プロ野球独立リーグの新球団が生まれる。東京レジデンシャル(豊島区)が10月31日に発表した。関東を中心に2007(平成17)年に開幕したルートインBCリーグに準加盟の承認を受けており、正式加盟を目指し、指導者や選手の選定、地域との連携など運営基盤を整えていくという。
球団名は東京レジデンシャル(仮)。「東京から世界へ、野球の力で未来を開く」を理念に掲げ、野球を通じて若者に夢と挑戦の場を提供し、アジアへ新しい野球文化を創造していくという。
今後は、連携地域の理解を深め、地域と共に歩む活動を展開。トライアウトなどを通じて、選手の獲得や指導者の選定を行い、チーム体制を整える。2026年に同BCリーグへの正式加盟を目指して申請。正式加盟が承認されれば2027年シーズンから参戦する。
同BCリーグは、千葉県、栃木県、群馬県、 茨城県、埼玉県、神奈川県の関東ほか、福島県、山梨県、長野県を活動地域とし、地域密着と選手育成を掲げるプロ野球独立リーグ。NPB(日本野球機構)を目指す選手にとっての登竜門として機能しており、多くの所属選手がNPBドラフト会議で指名を受けてきた。
東京レジデンシャルは中古マンション事業を国内外で展開するレジデンシャル不動産の子会社。レジデンシャル不動産は、2019年から同BCリーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」のスポンサーを務め、2021年からは「さいたま市大和田公園野球場(市営大宮球場)」のネーミングライツ(命名権)を取得するなど、野球を通じた地域貢献活動を積極的に展開している。
両市を拠点とするに際し、企業版ふるさと納税などを通じ、企業グループと行政連携の新しい形を模索していくという。
内田廣輝社長は「野球を通じて夢を追い続ける若者たちに、もう一つの選択肢を提供したい。わが街から羽ばたく選手たちが、国内外で活躍できるよう全力でサポートしていきたい。地域と共に歩み、野球の力で人と人とがつながる場を創出していきたい」と抱負を語る。
 大勢待利明青梅市長は「独立リーグ新球団?東京レジデンシャルの誕生はうれしい限り。青梅市とあきる野市においてスポーツによる活性化の可能性が大きく広がる。地域を挙げて応援したい」と期待を寄せる。