
東京たま広域資源循環組合(日の出町大久野)が6月28日、国蝶(こくちょう)「オオムラサキ」の観察会と埋め立てが終了した谷戸沢処分場を再生した里山的自然環境を体感できる「自然観察ガイドツアー」を開催する。
同処分場は1981(昭和56)年から計約260万立方メートルのごみを受け入れ、1998(平成10)年に埋め立てを終了した。その後は自然回復を進めており、環境関連団体の調べでは、鳥類約80種、植物500種以上、昆虫約1100種が確認されているという。オオムラサキの観察会は2015(平成27)年に始まり、この時期の恒例の行事になっている。
オオムラサキは日本に分布する広義のタテハチョウ科の中では最大級の種類。成虫は前翅長(ぜんしちょう)50~55ミリほどで、雄の羽の表面は光沢のある青紫色で美しい。雌は雄より一回り大きいが、羽に青紫色の光沢はなく、こげ茶色をしている。
同処分場では、鳥などに捕食されないようにケージ内でオオムラサキの幼虫を育てている。例年、6月に羽化して「里山の宝石」と呼ばれる美しい姿を見せる。
見学会は、第1回=8時15分~11時30分、第2回=10時~13時15分、第3回=13時15分~16時30分の3回に分けて実施。参加無料。定員は各回60人で、計180人。対象は多摩地域に在住・在勤・在学者。はがきとネットで受け付ける。申し込み締め切りは6月10日。