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青梅のタクシー運転手に青梅署長感謝状 一晩に2度、車道寝こみ者を救助

お手柄の宮川さん(右から2人目)と行動を称えた末次署長(同3人目)

お手柄の宮川さん(右から2人目)と行動を称えた末次署長(同3人目)

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 青梅警察署は5月27日、酒に酔って車道で寝てしまった人を救助し交通事故を未然に防いだタクシー運転手の宮川俊二さん(京王自動車青梅営業所)に感謝状を贈った。

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 4月18日23時過ぎ、宮川さんは同市河辺町3丁目でタクシーを運転中に、酒に酔って車道で寝てしまっていた人を発見し、車にひかれないよう安全を確保したうえで110番通報。警察官による扱いが終了するまで40~50分間、業務を中断し、現場を車のライトで照らすなどして協力し、事故を未然に防いだ。

 日付が変わり19日深夜1時ごろに営業運行を再開。すると2時過ぎ、羽村市小作台を走行中、再び路上寝こみ者を発見。同様の措置を行い、警察へ引き継いだ。

 宮川さんは同営業所の熊谷伸勝所長とともに贈呈式に出席。末次健次署長から感謝状が手渡された。宮川さんは「一晩で2件の路上で寝込む人と遭遇し驚いている。今後も注意を払い、周りの人に路上で寝込む危険性について広く知らせていきたい」と話した。

 警視庁管内では昨年、路上寝込み事故で10人が亡くなった。今年も4月までで3人が亡くなっている。同署は「飲み会が増える時季や金曜日などに、路上に寝込んだ人が車にひかれる事故が多い。悲惨な事故を減らすため、ハイビームを活用し、遠くの危険を早めにキャッチすることが大切。路上で寝込んでいる人を見かけたら110番通報してほしい」と呼びかける。

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