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檜原村の飯田ウッドワークシステム東京工場が完成-企業誘致第1号

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 木製サッシの製造・販売を手掛ける飯田ウッドワークシステム(本社=札幌市)の東京工場が檜原村本宿に完成し、5月28日に落成式が開かれた。同社は檜原村の企業誘致制度を利用した第1号企業。村の主要産業である林業の活性化や雇用の面で活躍が期待されている。

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 同社は、木材の加工技術について30年以上にわたり研究してきた飯田信男社長が2000年に創業。欧州の木製窓枠に学び、湿気の多い日本の風土に合うよう木とアルミの複合で強度を出すなどして特許を取得した。

 このほど関東に進出し、木の地産地消を進めるにあたり、工場建設の場に檜原村を選んだ。木製サッシの素材となる木材が豊富にあること、東京都心から50キロの距離にあり、輸送時に環境へ負荷が少ない事などが決め手となった。「環境に優しい企業」の誘致を目指していた村側の意向と一致したかたちだ。

 工場建設には外壁、構造材などのほぼ全てに多摩産材を使用。南北に細長い建物は道に沿って緩やかにカーブしており、夏は段下を流れる秋川からの冷たい風を取り込み、熱気を逃がす窓の設置構造になっている。冬は工場で出た木くずをまきストーブで燃やして暖を取とる。工場を運営する際にも、環境になるべく負荷をかけない工夫を施す。

 式典であいさつに立った坂本義次村長は「大いに活躍していただき、村にいっぱいの税金を納めてもらえば」と飯田社長を激励し、会場の笑いを誘った。

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