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福生の田村酒造、酒類鑑評会で首席射止める 清酒吟醸部門で

首席受賞を受け、酒造りへの一層の精進を決意する田村社長(左)

首席受賞を受け、酒造りへの一層の精進を決意する田村社長(左)

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 東京国税局管内の東京、千葉、神奈川、山梨の1都3県の清酒や焼酎の品質を評価する酒類鑑評会の表彰式が10月29日に開かれ、田村酒造(福生市福生)の「大吟醸 對鴎(たいおう)」が清酒吟醸部門で優等賞首席に選ばれた。

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 5部門に124点の出品があり、延べ44の元が優等賞に選ばれた。同局によると、清酒は温暖化の影響で米が硬いなど製造管理が難しかったが、現場の技術で良質の清酒が多く出品されたという。

「大吟醸 對鴎」は「香り高い」辛口。兵庫県産山田錦を35%まで精米し、醸し出した。「豊淳で味わい深く、飲み応えがあり、後味はスッキリしている」という。

酒銘は1900(明治33)年に建てられた母屋奥座敷の長押(なげし)に額装された松平定信直筆の「對鴎」の書から。その意は「鴎に対す」。「捕らえんとすれば逃げるカモメも、あるがままに対すれば自ら寄る」という意味。

田村半十郎社長は「果てなき酒造りの高み。移りゆく時代の潮流。追い求めるものは数あれども、家訓『丁寧に造って、丁寧に売る』を守り、酒に向き合う一心を込めて酒銘とした」と解説する。首席受賞に、「今後も蔵人(くらびと)一同、 精進していきたい」と酒造りへの情熱を新たにする。

価格は720ミリリットル瓶で4,400円。

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