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JA西東京漬物加工場が稼働開始 梅干し生産者らが共同利用

作業台や流し台が設けられた施設内

作業台や流し台が設けられた施設内

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 JA西東京漬物加工場(青梅市二俣尾4)が稼働を始めて、7月1日で1カ月がたった。同JAが運営するグリーンセンター(同市梅郷)へ梅干しを出荷する生産者らが共同で利用する。

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 漬物製造の衛生基準を厳格化した改正食品衛生法が2021年6月に施行され、3年の経過措置期間を経て6月1日から完全移行し許可制になった。許可を得るには、加工場と生活場所を区分し、汚染を防ぐ水回り設備などを備えた施設が必要になる。このため自宅などで漬物を作ってきて農家が、高齢化も加わり、許可取得を見送る動きが全国で起きている。

 同JAでは4月に梅干し生産者にアンケートを実施。「今後も出荷したいが、新たに基準を満たす施設を建ててまでは続けられない」という声が大半だった。

 同JAは地元の特産となる梅干しの製造・販売を継続していけるよう関係機関と調整。同JAが加工場を用意し、許可は生産者それぞれで取得してもらうことにした。

 施設はユズの出荷場などとして使われてきた2階建建物を改装した。1階が作業場で広さは20坪ほど。3つの作業台と2つの流し、ガスレンジ、冷凍庫、冷蔵庫を完備している。使用料は年間5,000円。

 グリーンセンターの中野秀行センター長は「生産者の理解と協力を得て特産の梅干しを守っていきたい」と話す。

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