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第55回青梅マラソン 春を呼ぶイベント3年ぶり 変わる沿道の街並み

 選手たちも開催を待ちわびた

 選手たちも開催を待ちわびた

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 「第55回青梅マラソン」が2月19日、青梅市内で開かれ、10キロと30キロの部に計約1万1000人が早春の青梅路を駆け抜けた。

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 男子30キロは名取燎太選手(コニカミノルタ)が1時間31分57秒で、女子30キロは福居紗希選手(三井住友海上)が1時間44分48秒で、それぞれ優勝した。

 コロナ禍の影響で2年続けて延期され、3年ぶりの開催となった今回。開催を待ち望んだ市民ランナーらは沿道からの温かい声援を受けながら、それぞれの思いを胸に精いっぱいの走りを見せた。

 市内吉野梅郷の梅まつりと重なり、青梅マラソンは地元に春を呼ぶイベントでもある。色彩豊かなユニホーム姿の選手が次々と通過する光景はコロナ禍前と変わらないが、沿道の街並みは変わった。

 「円谷幸吉選手と走ろう」を合言葉に始まって56年。演歌「帰ってこいよ」を毎年流し、選手を鼓舞した名物レコード店「マイナー堂」は54回大会の1年前に閉店。大会直後には青梅赤塚不二夫会館が閉館するなど、シャッターを下ろした店が増えた。

 一方で新たなランドマークとなっているのが2019年4月に開館した「ネッツたまぐーセンター」(上町)。前回大会に続き、ガラス張りの建物は鏡のように通過する選手を映し出し都会的な雰囲気を醸した。2年後には青梅駅前に再開発ビルが完成する。2009年に発生したプラムポックスウイルスの病害で、壊滅的となった吉野梅郷も復活に向け歩んでいる。

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