檜原村のサテライトオフィス施設を活用し、会員制テレワーク＆ワーケーション事業を行う「Village Hinohara（ヴィレッジヒノハラ）」が11月30日、オープンする。

　檜原村が建てた同施設を借り、運営に当たるのは都市と山間地の交流促進を目的に活動するアナドロマス（檜原村)。東京都本土唯一の村「檜原村」は人口約2000人の小さな村だが、昨今、移住者やテレワーク、ワーケーション利用者も増加。施設を一つの「Village」と捉え、会員が檜原村の自然や文化に親しみながら都市と山をつないでいき、地域に新たな価値を生み出す「檜原村の「Villaging（ビレッジング）」を目指していく。

　施設は環境への影響を最小限に抑えるために、機能ごとに分けられた3つの直方体が地形に沿って重なり合うように設計された。清流・秋川を眼下に望み、四方を山々が囲む。「働きながら気軽に自然を体験できる環境を提供する」という。

　会員は日中の施設、宿泊利用の他、キッチンでの料理、暖炉に使うまき割りや火おこし、庭の草刈りなど村暮らしに必要な仕事も体験できる。エントランスホールのイベント利用、施設貸し切り（平日のみ）もオプションで用意。近くには週末限定のカフェや手打ちうどん店もあり、夜は周辺住民が集まる居酒屋になる。車で10分ほどの場所には温泉施設もある。

　他にも会員専用のアウトドアサウナ、提携農園での農業体験やレンタサイクル、村内の森林ワークショップやエコツアーへの案内も予定。檜原村認定エコツアーガイドでもある村在住のスタッフが、村の観光情報やエコツアー情報、暮らしの情報などを案内する。

　営業時間は9時～17時。サテライト会員は、入会金＝1万1,000円、月会費＝2万2,000円(日中ワークスペース利用、宿泊４泊まで無料)。コワーキング会員は、入会金＝5,500円、月会費＝1万1,000円(日中のみの利用、宿泊は別料金4,400円～）、ワーケーション会員は、入会金＝3,300円、月会費なし(日中利用料2,500円、宿泊料5,500円～)をそれぞれ予定する。宿泊の定員は10人。