東京西徳洲会病院(昭島市松原町)に5月25日、自動ラップ式の災害用トイレと付属備品が贈られた。災害時、トイレは感染症の媒介になりやすく、衛生を保つことが大切なことから災害トイレの備蓄は重要性を増している。
寄贈したのは医療法人徳洲会の取引業者で組織する東京徳友会。14年前の発会以来、病院への支援を目的に、役立つものを送り続けている。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、ここ2年間は中断。寄贈は3年ぶりとなった。
贈呈式には東京徳友会から樋口昭久会長と松永忠夫顧問、病院から渡部和巨院長、皆川孝雄事務長、鳩山悦子看護部長らが出席。樋口会長から渡部院長に目録が手渡された。
渡部院長は「開院から18年、地域や東京徳友会、ボランティアの皆さんの応援を受け、病院運営ができている。皆さんの期待に応えられる病院として頑張っていきたい」と感謝した。樋口会長は「コロナ禍、医療現場を守ることは大変だったと思うが、病院関係者の奮闘は東京徳友会として誇りに思い、感謝している。今後も支援を重ねていきたい」と話した。
贈られた災害トイレは排泄物をその都度ラップするため、臭いや微生物を密封。感染症の予防にもなり、後処理の手間が軽減できるという。東京徳友会では5月30日、武蔵野徳洲会病院にも車いすと災害用トイレを寄贈した。