多摩川川下り事業者組合は5月12日、青梅市の多摩川・御岳渓谷で川の清掃活動・リバークリーンを行った。当日は加盟事業者のインストラクターら33人が参加。御岳苑地から柚木の河原までの約5キロを下り、ペットボトルや空き缶など25キロのゴミを回収した。
その渓谷美に反して、バーベキュー(BBQ)や川遊びをした人の放置ゴミが問題となっている御岳渓谷。環境保全のため、組合は毎年春と秋にリバークリーンを行っている。
「清掃活動の手応えは確かにある」と話すのは、事務局長を務める「みたけレースラフティングクラブ」代表の柴田大吾さん。「青梅市各所でリバークリーンが行われていることもあり、ゴールデンウイーク開けにもかかわらず例年よりもゴミが少ない印象。きれいな多摩川が当たり前になるよう、今後も活動を続けていく」と話す。
同組合は、流域でラフティング、カヤック、SUPなどのリバーアクティビティーを提供する18事業者が加盟する(2022年5月現在)。事業者同士の交流に加え、自治体と連携して地域貢献活動にも取り組んでいる。今年4月には青梅市・奥多摩町の消防署と「急流救助協定」を締結。水難事故発生時は消防署と連携して救助活動を行う。