檜原村の古民家や工場跡地で昨年12月18日~29日、ひのはらアートプロジェクトβ「芸術と自然と東京」が開かれた。
移住者や新しいサービスを起こす事業者が増加している同村。同イベントは「何故、多くの都民が東京の村に関係したがるのか。里山が持つ吸引力をアートの力で増幅することができれば」と、初の試み「β版」として開かれた美術展示プロジェクトとなった。
会場は村が所有し、地域おこし協力隊などの住居として使っていた古民家と旧ガラス工場の一部を所有者から借りて企画した。ディレクションは東京芸術大学教養教育コーディネーターや日本現代美術キュレーターとして活動する岡田智博さん。檜原村のオペレーションに清田直博さんが協力した。
アート展示作品や映像作品など、小城開人さん、菅谷杏樹さん、副島しのぶさん、池城安武さん、AO.さんらの作品が、会場の空気、囲まれる自然と溶け込み、同村ならではの展示となった。アートと村を巡るワンデイバスツアーも催行。会場の手配などを行った清田さんは「今後、いろいろな方々と連携し、檜原村に面白い人を呼び込むきっかけのイベントとなれば」と期待を込める。