あきる野のワイナリー「ヴィンヤード多摩」(あきる野市下代継)が約2カ月にわたる渡る収穫の最盛期を終えた。
9月26日には、市内上ノ台にある自社のブドウ畑で、原料となる品種「ヤマソービニヨン」を収穫。佳境を迎えたこの日は、契約する都内のフレンチレストランのシェフやソムリエ、年間を通して作業をサポートする農援隊など約40人が集まり、1トンのブドウを収穫した
ヴィンヤード多摩は2015(平成27)年にブドウ畑の耕作を始め、2018(平成30)年には「ヤマソービニヨン」を初収穫。自社の畑で栽培したブドウだけを使った、あきる野産ワイン「東京ルージュ2018」を発売した。カシスのような果実の味と程よい渋みが特徴。森谷尊文社長は「一粒一粒がパンパンに膨れていて糖度も19度といい仕上がり。楽しみにしていてほしい」と話す。
収穫したブドウはすぐに圧搾場へ運び込み、現在はワインだるに沈殿する固形物を取り除く「ラッキング」作業などを行っている。今後、仕込みやたる熟成などを経て、2022年11月に発売を予定。