青梅のクラシックピアニスト・藤波結花さんがこのほど、自身のピアノリサイタルをライブ録音したCD・DVDを発売した。
藤波さんは陶芸家の父と音楽家の母の間に生まれ、4歳からピアノに触れてきた。国立音大修士課程修了後はウィーン国際音楽セミナーでルドルフ・ケーラーさんに師事し各種コンサートに出演。21世紀ピアノコンクール第2位受賞、大阪国際音楽コンクール入賞などで活躍してきた。
都心部や地方での出演が多かったが昨年5月、有志の音楽家と共に青梅で復興支援のチャリティーコンサートを企画。ビル3階の空いたフロアーで開催された同コンサートには200人が集まった。
「お客さまの笑顔がうれしかった」と藤波さんはこれまで、地元でほとんどコンサートを開いてこなかった。今後については、「どうしても敷居の高いクラシック音楽。その魅力を地元の方に、安価に楽しんでもらえる場を作っていきたい」と話す。
CDとDVDは津田ホール(渋谷区)で行ったリサイタルをライブ録音したもの。地元レコードショップ「マイナー堂」(青梅市住江町)とウィーズダム(新宿区)で販売している。桜の季節に合わせ、4月に昭島のホテル「昭和館」で行われるチャペルコンサートへも出演する。