青梅の岩蔵温泉郷の活性化に取り組む任意団体「Iwakura Experience」が7月、地域の若手農家を応援しようと、消費者が先払いで作付け費用を負担し、定期的に収穫物を受け取るCSA(地域支援型農業)を始める。
CSAを導入すると、生産者にとっては収穫量が変動しても安定した収入が得られることや、売れ残りの野菜がなくなるといったメリットがある。消費者にとっては、地域の新鮮な野菜が食べられることや、作り手の顔が見えて安心といった利点がある。発案者の本橋大輔さんは「この地域には自然環境や昔から伝わる歴史・民俗、野菜などの食材がある。これから岩蔵野菜をブランディングしていきたい」と話す。
参加農家は「繁昌農園」「KAJIYAFARM」「はらぺこ農園」「lalafarmtable」。繁昌農園の繁昌知洋さんは「次世代の若手農家がチームになり、地元のお客さまと生産者が直でつながる仕組みを築き上げていきたい。若手農家の岩蔵野菜をぜひ試してほしい」と呼び掛ける。
会員は3万円を負担し、7月~12月の毎月2回ずつ、参加農家が栽培する野菜約10品目を岩蔵温泉郷内の「CAFE YUBA」で受け取る。野菜を入れるオリジナルエコバッグや収穫体験などの特典も付く。CAFE YUBAの儘田菜つ美さんは「CSAをきっかけに岩蔵野菜のおいしさと、この地域の面白さを知ってほしい」と話す。
現在、会員を募集している。問い合わせ、申し込みは儘多屋内事務局(TEL 070-4807-8279)まで。