青梅市農業委員会は昨年12月27日、青梅市役所前の市民広場で梅の記念植樹を行った。
植樹した梅は、青梅市の名前の由来にもなり、東京都の天然記念物にも指定されている金剛寺の「将門誓いの青梅(あお梅)」を枝分けして育てた苗木。同市内にあった梅の木は「梅輪紋ウイルス」により多くが伐採されてきたが、「由緒あるこの梅を守ろう」と、青梅市樹苗養成振興会をはじめ当時の関係者の努力により、枝木から大切に育てられてきた梅となる。
同市では梅の里再生・復興も進み、2021年度から国の緊急防除の指定が解除され、市全域で梅等の再植栽が可能となった。今回は昨年70周年を迎えた同委員会の記念事業として苗木が寄贈されるとともに植樹を行うこととなった。
植樹当日、浜中啓一青梅梅市長は「青梅市にふさわしい梅が植樹され大変ありがたい。今後も青梅の未来へ向け、力を合わせて取り組んでいきたい」とあいさつ。加藤仁志青梅市農業委員会会長は「土地制度の変革などで農業の課題は多いが、青梅市での新規就農者は増えている。今後も青梅で農業を営むことの魅力をPRし、貢献していきたい」と今後への思いを語った