檜原村観光協会が行う払沢(ほっさわ)の滝(檜原村本宿)が最大結氷する最初の日を当てる「氷瀑(ひょうばく)クイズ」の応募受付が12月31日に締め切られる。クイズは1987(昭和62)年に始まり39回の歴史を刻む同村の冬の風物詩だ。今シーズンは年末に寒波が訪れ、年始にも寒波が来るという。
氷点下7度以下の日が2、3日続く、滝の水量が少ない、雪や雨が降らない――。そんな条件がそろうと、高さ約60メートルの滝が全面結氷する。だが、皮肉にもクイズが始まって以来、滝が100%氷で覆われる年はなかなか来なかった。毎年、全国から7000通ほどの応募があったが、クイズの当選者は出ないまま。地球温暖化の象徴と指摘する声も出た。
初の当選者が出たのは1996(平成8)年。全面結氷のニュースはマスコミが大きく取り上げ、村の幹線道路は見物の車で大渋滞になった。1998(平成10)年、クイズは「全面結氷」から「最大結氷日」を当てる形に変わった。その後、全面結氷したのは2006(平成18)年だけだった。
クイズは1月5日~2月20日の期間内に最初に最大結氷した日を当てるもの。正解者には同村の特産品などを賞品として贈る。応募方法はウェブサイトで確認できる。締め切りは12月31日(当日消印有効)。専用応募はがきは同協会や村内各所に設置している。
吉本昂二村長は「クイズに参加してもらい、冬の檜原村に足を運んでほしい」と呼びかける。