青梅市役所に11月7日、Jリーグの川崎フロンターレ監督などを務めた元サッカー日本代表・松本育夫さんが訪れ、大勢待利明市長と懇談した。同市長は青梅市を中心とする西多摩地域からJリーグを目指すチームをつくりたいとの思いを伝えた。
松本さんは早稲田大学から東洋工業(現サンフレッチェ広島)に入社。俊足の右ウイングとして活躍。1965(昭和40)年創設の日本サッカーリーグで初年度から4連覇するなど東洋工業の黄金時代を築いた。
1968(昭和43)年のメキシコ五輪では釜本邦茂さん、杉山隆一さん、森孝慈さん、小城得達さん、横山謙三さんらと銅メダルを獲得。日本サッカー史に金字塔を打ち立てた。現役引退後はJリーグの監督や日本ユース代表の監督を務め、日本サッカーの発展に貢献してきた。
10月31日には青梅市とあきる野市を拠点にするプロ野球独立リーグの新球団「東京レジデンシャル(仮)」の誕生のニュースが飛び込んできたばかり。同市長は新球団の誕生を歓迎する一方、「プロ野球の新球団ができるなら、サッカーでも行けるはずと意欲をかき立てられた」という。
松本さんの来青は願ってもないタイミングとなり、同市長は「西多摩地域からJリーグを」との思いをぶつけた。松本さんは「サッカーで青梅市を盛り上げてほしい。応援します」と力強く激励した。
同市長は小学生時代、若草小学校で松本さんの講演を聴いたことがあるという。「こうした形で会えたことに驚いている」とし、「西多摩からJリーグに、ぜひとも挑戦したいし、これからの時代に必要なプロジェクト」と希望を語る。