
ニホンオオカミの骨が発見されている五社(ごしゃ)神社、旧高橋家住宅など歴史と伝承の残る人里地区を文化財専門委員と一緒に歩く「檜原の歴史探求~人里を歩く~」が10 月 25 日に開催される。
地域に鎮座する同神社には、道に迷った日本武尊(やまとたけるのみこと)をオオカミが先導したという伝承があり、境内のこま犬はオオカミ。
人里は「ひとざと」ではなく「へんぼり」と読む。その地名の由来は、古文書に残る言葉の転訛(てんか)説、韓国朝鮮語の「ヘンボッリ」という説など謎が多く、いまだに特定されていない。
旧高橋家住宅は同地区にある登録有形文化財。江戸末期に建てられた古民家で、かつて地域の中で「医者殿(いしゃど)」と呼ばれた漢方医の家だった。
主催する同村郷土資料館(檜原村三都郷、TEL 042-598-0880)によると、「島しょを除き都内唯一の村には興味深い歴史・文化が息づき、豊かな自然も魅力」だという。
当日は人里グランドに 9 時に集合し、12 時ごろに解散予定。参加無料。動きやすい服と靴での参加を呼びかける。定員は先着20人。同館で10月2日まで受け付ける。