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瑞穂町郷土資料館で企画展「多摩陸軍飛行場」 開設から85年を振り返る

普段では見ることができない貴重な物品も展示

普段では見ることができない貴重な物品も展示

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 瑞穂町郷土資料館けやき館(瑞穂町駒形富士山、TEL 042-568-0634)で現在、企画展「開設から85年 多摩陸軍飛行場」が開催されている。現在は米軍横田基地として存在する同飛行場の歴史を紹介する。

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 今年は昭和100年、戦後80年の節目を迎える。瑞穂町の南半分を占める横田基地の前身は、1940(昭和15年)に開設された同飛行場(福生飛行場)。熊川陸軍燃料倉庫などの旧陸軍施設の接収や周辺民有地の取得によって拡張し現在に至る。

 同飛行場には、開設当初から陸軍航空本部飛行実験部(陸軍航空審査部)が配置され、戦闘機はもとより、当時の最新鋭軍用機の各種試験が行われていた。同展では、同飛行場の開設から敗戦に伴う連合軍による接収の期間に着目し、現在の瑞穂町の景観を特徴づけている横田基地の原点を見つめる。

 同飛行場に配備されていたと思われる航空カメラ、当時使用されていた航空服、横田基地から出土した銃砲類、開設当時の同飛行場の航空写真など、普段では見ることができない貴重な物品も展示している。

 同館学芸員の関塚健さんは「横田基地の前身、多摩陸軍飛行場は85年前に開設され、終戦後、横田基地となり80年がたつ。この多摩陸軍飛行場としての5年間を、わずかに残る写真や資料から、知られざる横田の原点として振り返る貴重な機会になる」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時~17時。入館無料。最終日の1月26日14時から展示解説を30分ほど行う。

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