青梅税務署で12月18日、2024年度の中学生「税についての作文」で青梅税務署長賞を受賞した生徒が一日税務署長を務めた。
同署管内の中学校24校から1806編の応募があった。青梅税務署長賞に選ばれた、あきる野市立増戸中学校3年の山崎理桜さんと奥多摩町立奥多摩中学校2年の杉村錦さんが一日税務署長に就任し、署長業務を体験した。
2人は受賞した作文を同署員の前で署長訓示として朗読。内田昭彦署長ら税務署三役、西多摩納税貯蓄組合連合会の坂本保夫会長、宮崎征一郎顧問らとの名刺交換、模擬決裁を体験。同署内を見回った。
作文では、山崎さんは「託された世界の未来」と題し、「税金が使われるあきる野市の中学生海外派遣事業に参加し、海外で働きたいと思うようになった。国際社会の問題に取り組み、少しでも役立つ人間になりたい」と書いた。
杉村さんは「多摩をつなぐ未来」と題し、「森林環境を守り、カーボンニュートラルにもつながる森林環境税は良い仕組みだと思う。多くの温室効果ガスが排出される東京で、二酸化炭素を吸収し続け、安心な生活を守るために重要な役割をしてきた奥多摩に住んでいることを誇りに思う」と書いた。
署長業務を体験した2人は「署内を回り、さまざまな大切な仕事が行われていることを知った」と話した。
「税についての作文」は、将来を担う中学生が、税に対する関心を高め正しく理解を深めることを目的に、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁との共催で毎年実施している。