青梅の武蔵御嶽神社(青梅市御岳)とあきる野の二宮神社(あきる野市二宮)では1月、古くから伝わる占いが行われ、作物の作況と世情を見る。
武蔵御嶽神社に伝わるのは太占祭。1月3日早朝に行われ、鹿の肩甲骨を斎火で焙(あぶ)り、できた割れ目の位置でその年の農作物の出来・不出来を見る。早稲、おくて、粟、きび、ジャガイモ、ニンジンなど25種類を占う。
二宮神社で小正月の同15日早朝に行われるのが筒粥(つつがゆ)神事。篠竹の筒に入った粥の状態を見て、一年間の農作物の作柄と世の中を占う。粥を炊く鍋の中に篠竹筒32本を入れ、炊き上がると河野清亮宮司が神前でその篠竹を割り、竹筒に詰まった粥の分量を読み上げる。32本の筒は31種類の農作物と世の中を表し、篠竹に入った分量で各農作物の今年の吉凶と世の安泰を占う。