福生市立福生第六小学校5年生の石井涼音さんと母親の真紀さん親子が10月5日、「Studio+G　GINZA」（東京都中央区）で開かれた「第8回ウィズガス全国親子クッキングコンテスト･東京大会」で優勝した。

優勝した石井さん親子

　「わが家のおいしいごはん」をテーマに親子で考えたアイデアレシピと調理の腕を競う同コンテスト。メニューは材料費4人分2,000円、調理時間1時間、4品程度の献立で、季節の食材を考慮することが条件。東京大会には、書類選考を通過した12組が出場した。応募数3921点の頂点に立った石井さん親子は11月30日、都内で開かれる関東中央地区決勝大会に進む。

　受賞料理は「多摩のめぐみ」をテーマにした5品。卵ふわふわポークピカタ、ほんのり甘い酒かす入り豚汁、むかごとキノコのガーリックライス、そうめんカボチャのパリパリサラダ、ココナツスイートポテト。いずれも石井家では定番のメニュー。市内の酒蔵の酒かすを入れた豚汁、自宅で栽培したムカゴ、祖父母が育てたそうめんカボチャと多摩地域の食材と家族の協力でできたメニューが高く評価された。

　夏休みの宿題として同コンテスト出場に取り組んだ六小の5年生。石井さん親子は好きなメニューを書き出し、1カ月を費やして秋らしい献立を完成。豚汁は 真紀さんの母、熊川の七條セイ子さん（66）から受け継ぐもので、涼音さんが一番好きな母の味だ。料理上手の真紀さんは手づくりを心掛け、涼音さんもよく調理を手伝っている。大会では豚汁、サラダ、スイートポテトを一人で担当した。

　涼音さんは「優勝と聞いてすごくうれしかった。関東大会では豚汁の酒かすの溶かし方をさらに工夫し頑張りたい」、真紀さんは「ひとつの目標に向かって親子で努力するのは初めて。地元の食材を見直す機会にもなりました」と喜びを話した。同校の猿田校長は「子どもたちを作る基本は食。ご家族みんなでとられた優勝は大変うれしいニュースです」と話した。