JA西東京が運営する「かすみ直売センター」(青梅市新町)に8月7日、タイの農林水産委員会一行が視察に訪れた。
視察団は今回、日本における直売所の実態や運営状況を知り、タイ国内の農産品の流通に生かすことを目的に訪問。タイ国会参議院の農林水産委員会ら20人は、他にも東京商品取引所や、北海道なども視察に回った。
冒頭でJA西東京の野﨑啓太郎代表理事組合長は「17年間、地域の農産物の販路の一つとして利用している直売所。少しでも参考にしてもらえればうれしい」とあいさつ。タイ視察団は「重要な輸出先の日本。今回のメンバーは実際の生産者や、生産地の議員も多く、今回の視察で、できるだけ多くの成功事例を学ばせてもらいたい」と話した。
その後、設立資金や補助、支援金の有無などの設立経緯、利用者数や取扱品目数、生産者数などの運営状況、計画や課題などについての視察団の質問に、JA西東京の野﨑代表理事組合長が細かく答え、実際の直売所を視察した。
同センターは地域農業の活性化と振興を目的にJAが中心となり1995年に設立。現在では出荷会員118人が生産した新鮮で安全な農畜産物を提供している。2012年度、年間21万7133人が来店した。