東京都生活文化局が発表した「旅行者に勧めたい東京の観光エリア」で、多摩西部は8位となった。これは、同局が11月に発表したインターネット都政モニターアンケート結果の順位。1位は浅草、2位は伊豆諸島や小笠原諸島、3位は銀座だった。
調査は、満20歳以上のインターネット都政モニター500人を対象に、旅行者に勧めたい東京の観光エリアや、外国人にアピールしたい東京の魅力、国内外からの旅行者をもてなす心掛けなど「東京の観光」について尋ね、479人から回答を得た。
多摩の観光資源については、1位=登山やハイキング、森林浴などの山歩き(34%)、2位=自然の中の観光スポット(29%)、3位=温泉で8%、4位=工場見学(5.8%)、6位=釣りやバーベキュー、カヌーなどの川遊び(5.6%)、7位=地元の農産物、地元食材によるまちおこし(共に3.5%)だった。
多摩地域の観光についての個別の意見では、「多摩地域は観光スポットとしてはほとんど紹介されていないように思う。奥多摩の自然や多摩地域の農業などを利用した観光案内が充実するともっと観光客が増えるのでは」(30代女性、稲城市)、「東京の観光というくくりで言えば、都市部が採り上げられがちで、多摩や島しょは市販されている観光本にはあまり載っていない」(30代女性、東村山市)などがあり、自然の中に文化や歴史、人々の暮らしが息づく多摩西部の魅力を発信していくことの大切さが浮き彫りになる結果となった。