福生市在住の清水香織さん(26)が、原発問題をテーマにしたDVD「ネコマチッタ物語」(20分、2,625円)のナレーターとして出演している。
シルバニアファミリーやモンチッチなどを手掛ける映像作家・鈴川香緒里さんと、人形作家の小嶋伸さんらが昨年、同作制作委員会を発起。原発問題などをテーマに協賛企業を募り、自主制作作品として完成させた。
スタッフやキャストは各ジャンルから募った。現在、事務職を勤める清水さんは知人からの紹介で、同作品のオーディションに参加。鈴川監督、小嶋さんから、イメージ通りの声と評され、主役のウォルナットジュニア役に抜てきされた。
作品は木製の猫たちがネコマチッタという街を舞台に進む。街の発電所スーパーニャントリウム発電所の恩恵に慣れていた街だったが、ある日、緊急停止。毒素が外に漏れ出す中、猫たちは模索を重ね、新しいエネルギーと本当の幸せに気づいていく。
清水さんは「初めての体験でとても楽しかった。今の自分たちの行動を、10年後の人がどう評価するのか。この作品をきっかけに考えてもらえるきっかけになれば」と話す。
作品は各地で上映会を予定し、自主上映の希望者も募っている。DVDはホームページで購入できる。