西多摩一円で乳製品販売を行う羽村乳業(羽村市羽東)とクレムリ(神明台1)の両社が6月は、ハンドクリームや化粧品、健康サプリメントを、取引先の福祉施設や病院施設などへ提供するサービスを始めた。
両社は、これまでも乳製品以外の食品の配達や、チラシの配布を行ってきた。配達先の福祉施設や幼稚園、病院、高齢者施設へ配達に行く度、施設で働く従業員の人たちの手荒れや腰痛に悩む現状を見て、気になっていたという羽村乳業の羽村義正社長。「宅配をしていると、お客さまの日々の変化や困っていることなどで相談を受けることがしばしばある。何かお役にたてることはないかと考えていた」
相談を受けたのは、企業のニーズマッチングを手掛けるプラネット(加美平1)。両社のニーズに応えるため約30品目をピックアップし、その中から化粧品や医薬品の開発を手掛けるSBIアラプロモ(港区)が開発したハンドクリームを選び、今回のサービスが実現した。
プラネットが試供品の提供や価格交渉などの調整、販売促進の協力など行った結果、両社は初回で30本以上を受注した。初年度は年間1000個の販売を目指すほか、随時アイテムを増やしていく計画だ。