10月11日に防衛大臣感謝状を受賞した福生市の日本舞踊家・花柳千衛里さんが12月15日、加藤育男福生市長を表敬訪問し、受賞を報告した。

　感謝状は防衛省・自衛隊の任務に多大な貢献をしたと認められた個人・団体に対し贈られる。

　千衛里さんは、航空自衛隊の隊員や関係者に対して日本舞踊の指導を長年にわたって行うなど、地域と自衛隊の文化交流に貢献したことが認められた。

　千衛里さんは1960（昭和35）年、花柳流名取となり、花柳千衛里の名を許され師範となった。1965（昭和40）年、舞踊研究所（稽古場）を同市福生に開いた。1993（平成5）年、日本舞踊協会主催各流派合同新春舞踊大会で大会賞、1999（平成11）年、同大会で大会賞と文部大臣奨励賞を受賞した。

　現在は実娘である花柳秀衛さんと共に門弟の指導、育成に日々励む傍ら、毎年同市教育委員会から選ばれた青少年海外派遣生にも舞踊を指導。地域に根ざした活動を行っている。　

　受賞を報告した花柳さんは「福生は私を育ててくれたまち、人たちがやさしいまち。福生に住んでご縁を結び、頂けた賞」と感謝した。加藤市長は「長く地道な活動が認められたもの」と受賞をたたえた。