
ペヤングで知られる「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)が6月2日、ラーメン店を展開する「五ノ神(ごのかみ)製作所」(青梅市新町)とコラボした即席めん「ペヤングやきそば海老(えび)つけ麺味」を発売した。
具材は豚肉とキャベツ。五ノ神製作所の伊藤真啓社長は「香ばしいエビの風味を再現できた。エビ好きにはたまらない仕上がりになった」と自信を見せる。「エビの芳醇(ほうじゅん)な香りとうまみを存分に感じることができる特製ソースが麺とよく絡み、最後まで飽きずに楽しめる」という。
同社は今年で創業18年。紆余(うよ)曲折もあり、順風満帆ではなかったが、昼夜問わず行列ができるラーメン店に成長した。えびつけ麺は創業の翌年から提供している。「シーフードヌードルが大好きで、えびせんを加えるとおいしかった。この味を作りたいと思い完成したのがえびつけ麺だった」と伊藤社長は振り返る。
新たな味の開発には意欲的で、通常捨てられてしまう食材などにも着目。奥多摩やまめのアラをふんだんに使った「奥多摩産やまめの中華そば」や「銀だら搾りらーめん」などもメニュー化した。
現在は「五ノ神製作所」などの店名で、国内で5店舗、台湾で3店舗を展開。大手とのコラボは、日清食品チルドとの「五ノ神製作所 濃厚海老つけ麺」など、これまで6社で商品化している。ペヤングとは初のコラボ。一方のペヤングもラーメン店と初めてタッグを組んだ。
伊藤社長は「即席めんの焼きそばと言えばペヤングしか知らない世代。コラボは光栄の一言に尽きる。ラーメンは丼の中に人が人生を向き合う元気が凝縮されている。国境がない地球食。素晴らしさをより多くの人に届けたい」と意気込む。
希望小売価格は250円(税別)。今回は20万食を出荷する。ベイシア、西友、ドン・キホーテなど全国のスーパー、ドラッグストアなどで扱う。