
キノコの栽培を通じて農業への親しみと理解を深めてもらおうと、JA西東京かすみ直売センター(青梅市新町2)が4月12日、シイタケ栽培教室を開催した。
当日は、同センター内の温室に市民ら6人が集まり、栽培方法について説明を受けた後、実際に木に菌を植え付けた。
講師を務めたのは青梅市内で新規就農して4年目の守屋晃男さん。内沼きのこ園(成木)で研修を積み、1500本の「ほだ木」を管理し、原木シイタケを栽培。直売センターなどで販売している。
守屋さんは「キノコの菌は木の細胞を食べて成長する。植菌して早いものでは半年でキノコになる。一年中、日陰に置いて育てることが大切で、春と秋の2回収穫できる」と説明した。
植菌して「ほだ木」の乾燥を防ぐためにビニールをかぶせる仮伏せを行い、梅雨入り前に外す。その後は本伏せし、風通しの良い日陰に立てて置くと、シイタケ菌糸が原木内に広がっていき、シイタケが育つ仕組みを解説した。
作業では、長さおよそ50センチにカットしたコナラの原木に、参加者は電動ドリルを使って穴を開け、穴の中にシイタケの菌を入れる植え付け作業を行った。
各自3本の「ほだ木」を持ち帰った参加者からは、「とにかく収穫が楽しみ」という声が聞かれた。