8月22日に国分寺市内で東京パラリンピックの聖火ランナーにより行われた「点火セレモニー」に、あきる野市在住の歌手、三田りょうさん(テイチク)が参加した。
都内の聖火リレーは新型コロナウイルス禍で公道走行が中止に。三田さんは持ち歌「空港物語」でデュエットするキルギスの全盲歌手グルム・カシィムバエヴァさんと一緒に走る予定だったが、かなわなかった。
セレモニーで三田さんらランナーは黄色い衣装にピンク色のトーチを持って登場。特設ステージで30メートルほど走り、次のランナーへ炎を移した。
グルムさんは生まれつき視覚障がいを抱えながらラジオから流れる日本の歌を楽しみに育ち、いつか日本の歌を歌う歌手になりたいと願い、夢を実現。三田さんがキルギスをテーマにした「風の旅人」を歌っていたことから親交が生まれ、三田さんが6月に発売した「天山遥かに」のカップリング曲で共演した。
羽村市での採火式にも参加した三田さんは「トーチに点火されたとき、羽村でおこした火も一緒の炎になっていると思うととても感動的だった。グルムさんの思いも込めて走った」と話す。