青梅市柚木町の即清寺の裏山にある山内新四国八十八箇所の展望台に8月8日、「しあわせの鐘」が設置され、除幕式を行った。鐘は3回打って幸せを願うという。
同八十八箇所では、地元に讃岐うどんの店もあることから、「四国に行かなくても八十八箇所、四国に行かなくてもさぬきうどん」をキャッチフレーズに地元の有志でつくる「88盛り上げ隊」が2012(平成24)年から毎年1回、霊場参りツアーを行っている。年ごとに知名度が上がり、訪れる人も増えている。
同隊はこれまで案内板の設置やマップ作りなどを行うほか、山道を歩くときに重宝な貸し杖も用意してきた。18年には霊場の奥に梅郷地区や多摩川が見渡せる展望台を設置。メンバーから「いつかここで鐘を響き渡らせ、多くの人に幸せを届けたい」との声が上がり、鐘の設置につながった。
除幕式には同隊など地元関係者のほか、森村隆行都議、島崎実市議、尾根義明連合自治会長らが出席。同隊の発足当初から支援する小澤酒造(青梅市沢井)の小澤順一郎会長が初打ちし、喜びに沸いた。
設置を前にした1日には同寺の増沢秀丸住職を導師に浜中啓一青梅市長、吉野山園地・愛宕山管理運営協議会の清水勇会長らが列席し、設置奉告法要が厳粛に営まれ、安全を祈願した。
鐘の1打目は「そっと自分のために、2打目は心を込めて大切な人のために、3打目は広くみんなのために」打つという。