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奥多摩駅そばにゲストハウス 今夏開業に向けクラウドファンディング開始

改修中のゲストハウス2階から顔を覗かせる西田さん

改修中のゲストハウス2階から顔を覗かせる西田さん

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 奥多摩駅そばに今夏オープン予定の「きよかわゲストハウス」(奥多摩町氷川)のオーナーである西田和哉さんが5月11日、不足する開業資金を補おうとクラウドファンディングを始めた。

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 西田さんは羽村市出身。安価に利用でき、宿泊者同士が当たり前に交流するゲストハウスの雰囲気が好きで、10代から10年来、各地のゲストハウスを泊まり歩いてきた。いつしか宿の運営を夢見るようになり、房総半島など東京近郊で物件探しを続けてきた。

 4年前、奥多摩にたどりついてからは、羽村の自宅から足繁く通って人脈を作り、2017(平成29)年には奥多摩に移住。地元の人のつてを頼りに地道に物件探しを続け、奥多摩駅から徒歩2分、奥氷川神社そばにある築110年、木造2階の建物を見つけた。半世紀以上前には食堂「きよかわ」が営まれていた物件で、1年半ほど前に住人が他界したため取り壊される予定だった。

 西田さんは一目で気に入り、紹介者の仲介で持ち主と交渉。自由に改修して借りられることになった。「それまでに決まりかけた物件が2軒だめになり、正直心が折れそうだった。良い場所を見つけられたのは完全に粘り勝ち」と振り返る。

 開業に向け改修などに必要な費用は約800万円。このうち650万円を自己資金と借入金で用意した。残り150万円を鳩ノ巣で営む民泊の売り上げで賄うつもりだったが、新型コロナウイルスの影響で3月以降の売り上げがゼロになり、すでに進行している改修費の不足が見込まれたため、クラウドファンディングに挑戦することにした。

 「ゲストハウスを開くのは長年の夢だった。何としてもやり切りたいので応援してほしい」と西田さん。ゲストハウスには1階にバーカウンターを設置予定。宿泊客だけでなく地元の人も利用できるようにし、来た人が楽しく交流する場を作るという。

 支援は1口5,000円~8万円。金額に応じて宿泊券、バテレ(奥多摩町)のビール、ガタコーヒー(同)のオリジナルブレンド、ワエン(同)の木製コースターなどの返礼がある。期限は7月9日まで。

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