青梅市の大髙伽弥さん(16)が現在、日本ユース選手権大会(千葉県印西市)に向けて猛練習に励んでいる。
スポーツクライミング界で活躍が期待されている大髙さんは今年、元日の1日だけ休んで2日に入間の「ベースキャンプ」で、3日には武蔵村山のクライミングジム「マーブー」で今年の初練習を始めた。今年3月に開かれる日本ユースは今年一番大事な大会。「ここでいい成績を残して自信をもって世界で戦いたい」と力を込める。
クライミングを始めたのは物心がつく前の3歳ごろから。御岳渓谷に父に連れられて行き、気がついたら登っていたという。父親の大髙英樹さん(51)は国体山岳競技少年男子監督。母親の早苗さんが運転手兼マネジャー役を務める。一家中で伽弥さんのWY表彰台を目指す。
ワールドユース(WY)では、決勝まで残ったことはあるがまだ表彰台に立ったことはない。世界の強豪相手の試技は一発勝負。それだけに集中力が要求される。「技術的にもっと上達したい。精神面でいかに集中力を持続できるかが勝負だと思っている」と伽弥さん。
昨年12月、スロベニアのワールドカップ(WC)のリード種目(高さ15メートル)で28位。26位までの準決勝出場は逃したものの手応えを感じた。WCは昨年7月のフランス大会が初。このときは緊張して自分の登りがまったくできなかった。その後、世界戦を何回か経験。「スロベニア大会では自分のクライミングができた。手応えを試したい。WCを楽しみにしている」と意気込む。