
あきる野市原小宮にある蕃椒(とうがらし)地蔵そばの原小宮会館(あきる野市原小宮)で10月12日、人形供養が行われた。原小宮地蔵講が人形を募り、供養した。
供養は10年前に始めた。地蔵前に人形が捨てられていることが度々あり、講の関係者らが「地蔵講でしっかりと供養したらどうか」と相談。供養が始まった。
当日は臨済宗建長寺派陽向寺の鈴木宗暢住職が導師となり、30人余りが読経・焼香し、約2000体を供養した。読経を前に鈴木住職は「子や孫の成長の願いが込められた人形に『お疲れさまでした』と労をねぎらってください」と語りかけ、参列者と共に般若心経と消災妙吉祥神呪のお経を上げた。
講元の石毛正典さんは「40人の講の皆さんの協力で10年続いている。大切にしてきた人形を供養したいという人は多く、今後も続けていきたい」と話す。
同地蔵講での供養料は、地域社会への貢献を目的に地元の社会福祉協議会や災害被災地の支援に充てる。昨年は能登半島地震災害義援金を、今年は大船渡市林野火災義援金を、それぞれ現地に送った。