米国北マリアナ諸島サイパン市のラモン・カマチョ市長らが11月20日、青梅市を訪れ、大勢待利明市長らと面会した。交流に向けた意見交換などを行った。将来的には友好・姉妹都市提携に発展する可能性もある。
両市の交流に向けては今年2月から、青梅市トライアスロン協会、マリアナ政府観光局などによる民間外交で話が進められた。民間外交状況は大勢待市長にも伝えられ、市長は理解を示してきた。
4月にはマリアナ政府観光局関係者が青梅市役所を訪問し、大勢待市長と面会した。こうした準備を経て、カマチョ市長の来青が実現した。
意見交換で両市長は、小中学生の相互訪問などを通じて都市間交流を進めることで一致。来年には青梅市から職員の派遣も計画される予定。
北マリアナ諸島の中心部であるサイパン島は日本に最も近い米国。サイパン市はサイパン島とその南に位置するアギガン島によって構成され、人口は約4.8万人。太平洋戦争では日米両国軍の激戦地として歴史をとどめる。
青梅市では1965(昭和40)年にドイツのボッパルト市と姉妹都市関係を結び、2世代、3世代にわたる交流が続いている。