瑞穂町のJR箱根ケ崎駅に向けた多摩都市モノレールの延伸工事が近く始まる。東京都は11月27日、国土交通省から都市計画事業の認可を受けたと発表した。
工事は東大和市上北台1丁目地内から瑞穂町箱根ケ崎に至る約7.1キロを延伸するもので、区間内に武蔵村山市に4駅、瑞穂町に2駅など計7駅の設置を予定する。2034年度の開業を見込む。
開通後はJR箱根ケ崎駅から多摩センター駅までがつながり、多摩地域の公共交通ネットワークが強化される。
駅舎や支柱、桁などの構造部の事業費は904億円を想定しており、都が負担。車両や電車線、券売機などは多摩都市モノレール(立川市)が施工する。事業費の総額は1,290億円を見込む。
山崎栄瑞穂町長は、箱根ケ崎方面延伸に伴う周辺都市基盤整備に力を注ぐとの強い決意を示しており、「町は着実な一歩を踏み出す歴史的転換期を迎えたと認識している。100年後のまちづくりにつながる重責を果たしたい。小池都知事に面会した際、『延伸に伴う周辺都市基盤整備が大事』との声をもらった。南北に走る八高線、そして、新たに東西に結ぶモノレールを生かすまちづくりを武蔵村山市と広域で取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。