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青梅在住の川村さん、全日本フェンシングで優勝 コロナ禍の中、栄冠つかむ

就職活動も終え、地元の飲食店で働く川村さん

就職活動も終え、地元の飲食店で働く川村さん

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 青梅市在住の川村京太さん(22)が渋谷区内で開かれた「第75回全日本フェンシング選手権大会」の決勝に出場し、見事、全国1位の栄冠をつかみ取った。

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 中学生以上で全国の予選を勝ち抜いた60人の剣士が集まり開かれた同大会。最もメジャーな胴体を狙い合う「フルーレ」、全身を狙い合う「エペ」、突き以外に切るのも有効な「サービス」の種目それぞれ、男女に分かれ競い合った。

 父親が高校時代にやっていたフェンシングの道具が自宅にあったことから、「かっこいいな」と自然と興味を持ち始めた川村さん。小学校3年生で青梅フェンシングクラブに入り、中学校になると頭角を現し、全国大会ベスト8などに輝いた。強豪校だった東亜学園にスポーツ推薦で進学すると、週7日、毎朝6時30分起き、21時30分帰宅の毎日を過ごし、フェンシングに没頭。インターハイ個人戦で準優勝、団体戦で優勝に輝き、大学の強豪校で在学中の早稲田大学から声がかかった。

 しかし入学後すぐにコロナ禍で、思うように練習や大会が開かれない状況に。ランニングや1人でできる練習のみと余儀なくされる中、「当たり前にやってきた相手のいる練習ができない日々。日増しにフェンシングへの熱意は高まるだけだった」と振り返る。最後のチャンスとなった4年生の今年。これまでの情熱をぶつけ、見事に自身初となる日本一の座をつかみ取ることができた。

 現在、就職活動も終え、青梅市内のタイ料理店「プラーカポン」でも働く。同大会優勝で、ワールドカップに挑戦する資格も得た。「今はこれ以上を考えていないが、一度、世界トップレベルを体感してみたい。今の自分の力が世界に通用するかが楽しみ」と目を細める。

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