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「SDGsアワード西多摩」受賞者決まる 地域と連携し長期的な取り組み目指す

受賞した柴田さん、大井さん、篠田さん(写真左から)

受賞した柴田さん、大井さん、篠田さん(写真左から)

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 西多摩の地域情報紙「街プレ」10周年を記念し7月16日、福生市民会館(福生市福生)で「SDGsアワード西多摩2022」が開催され、自薦他薦でノミネートされた33の事業者、団体から3賞が選ばれた。

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 同アワードは地域の企業、団体、市民などが実践するSDGsの取り組みを西多摩内外に発信し、目標を達成の支援を行うことを目的に企画。当日は関係者、一般来場者合わせ約200人が来場。1部では慶応大学の佐久間信哉教授が「SDGsを“道しるべ”に西多摩地域の再構築を」をテーマに基調講演を行った。2部では西多摩の7首長が登壇し、多摩大学の松本祐一教授がファシリテーターを務めたパネルディカッション「SDGs達成へ向けた、地方自治体の役割と取り組み」では各自治体の取り組みを紹介し、推進に意欲を示したほか、西多摩の広域連携の必要性も確認した。

 3部のアワードでは、審査会として組織された東京市町村自治調査会の小町邦彦参与、多摩大学の長島剛教授、朝日新聞立川支局の杉山圭子記者らが地域特性を生かした事業や活動を評価し3賞の受賞者を選出。最高賞のゴールドに奥多摩を拠点とする「OPT(オピト)」、普及促進大賞に青梅を拠点とする「みたけレースラフティングクラブ」、アクション大賞に「GONA」が選ばれた。

 OPTはトイレ清掃員として「日本一キレイな観光公衆トイレの町、奥多摩」を目指し、トイレ清掃が持つ負のイメージを覆すためさまざまな取り組みを継続的に実施。地域の大人から子どもまで広く支持されており、審査会からは「活動でまち全体のイメージが変わり、町内外の人の意識も変えている」と高評価を得た。

 みたけレースラフティングクラブは、多摩川を拠点にリバーアクティビティーの魅力を広める事業のほか、リバークリーンの活動を持続可能な事業としていくために取り組み、現在では数多くの企業や学校から問い合わせが増えているという。審査会からは「川沿いの自治体を巻き込む可能性のある取り組み。川が命の源である海へつながる観点から、世界へ広がる活動でもある」と期待が寄せられた。

 GONAはスポーツクラブの活動の枠を越え、子どもたちと地域とを結ぶ、さまざまな活動を積極的に行っており、審査会からは「従来のスポーツ環境の壁を地域から壊して、人が本来持っている体を動かし楽しく人生を生きるステージを、格差を生まないよう展開している」点などが評価された。

 街プレでは2022年8月11日号で、受賞者たちと西多摩の魅力や未来の姿などを語る座談会も特集。以降もSDGsに付する事業や取り組みの連載や、賛同する市民や企業、自治体と連携した「長期的な取り組みを目指したい」としている。

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