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福生の石川酒造が限定クラフトビール「ペルツェン」 醸造の失敗から偶然誕生

土屋主任(写真左)を励ます石川 彌八郎社長(写真右)

土屋主任(写真左)を励ます石川 彌八郎社長(写真右)

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 創業159 年を迎える石川酒造(福生市熊川が6月25日、1998(平成10)年から製造を続ける地ビール「多摩の恵」シリーズの新商品「Pel-zen(ペルツェン)」を数量限定で発売した。

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 「ベースビール『ペールエール』に『ヴァイツェン』の酵母が出合ったことにより生まれた」という同商品。「口に含むとふわりと甘い香りに続き、かんきつやマスカットのようなフルーティーさがいっぱいに広がる」という。新作の誕生には、思いがけない失敗エピソードがある。

 ビール醸造主任の土屋朋樹さんが誤って「ペールエール」に「ヴァイツェン」の酵母を混ぜてしまったことが事の発端。いったんは落ち込んだ土屋さんだったが、社長をはじめ多くのスタッフからの励ましとフォローで復活。奇跡の復活を遂げるとともに、最終的には予想を上回るおいしさを実現した「ペルツェン」が奇跡的に生まれた。

 「取り返しのつかない大失敗に落ち込んだ私だったが、多くのフォローと応援のおかげで最終的には皆さんに喜んでいただけるような味わいと香りのビールに仕上げることができた。この経験を通じて、私自身が成長できた。予想以上の出来栄えに私自身も驚いているペルツェン、ぜひ味わってほしい」と土屋さん。仕込みに使う「水」もポイントだという。ビールや清酒の仕込みに使う水は敷地内の地下 150メートルからくみ上げる天然水を使っている。

 石川酒造の醸造の精神は「華やかな食卓を陰で支える酒造り」。「小麦の香りと相性の良いペールエール、魚や肉料理との相性の良いヴァイツェン、この2つの特徴を引き継ぐペルツェンは心地よく上品な香りで、食事の味を優しく引き立てる」と土屋さん。

 価格は495円(330ミリリットル)。200ケース(4800本)限定。敷地内の直売店・酒世羅の他、敷地内の飲食店・福生のビール小屋や食道いし川では樽生で提供する。

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